2024年も残りわずか。お正月休みに向けて気持ちも仕事量もペースダウンしてくる僅かな期間は、キャリアの棚卸しをする絶好の機会! 実際に、年末は仕事の振り返りを欠かさず行っているというアナウンサーの後呂有紗さんの『振り返りノート』を取材させていただきました。
\お話を伺った人/
アナウンサー 後呂有紗さん
日本テレビアナウンサー。ニュースから報道まで、迅速かつ正確な判断と言葉選びが必要な、報道番組を中心に担当中。座右の銘は『時は味方』。「地道に努力を続ければ、いずれ時が味方してくれると思っています。」
1年の仕事の振り返りは、
『前向きな気持ちを作る作業』
日々の仕事の振り返りでは、課題や改善点など、短い期間ですぐ次に生かせる反省が中心です。一年の振り返りは大きな期間で考えることですから、よかったと思えること、成長に繋がったと思う経験を中心に振り返り、前向きな時間にすることを意識しています。気持ちが上向くことで、来年どうしたいかなど目標も見えてくるので自然と仕事へのモチベーションが上がります。
振り返りノートに書き出すのは、
2つのポジティブトピック
ノートに書き出すのは、“自分なりにプラスになった”と気持ちが前向きになれる2つのことです。
1、どのような仕事を通じて、 どう成長したか
2、大きな転機となった仕事
小さなことでも思いつけば、その時感じたことや今思うことを含めてメモのように書き出しています。ちなみに2024年の目標は、現場に取材にいくこと。振り返りノートには、実際に行くことのできた取材に加え、現場で感じたことなども書きました。
目標を立てる時は、
本当にやりたいことか吟味する
振り返りノートをつけた後、来年の目標も立てます。その時に気をつけているのが、『素直な目標を立てる』こと。理想ももちろんあると思いますが、私の経験上、今の自分の思いにフィットしていないと目標に向かって行動することが辛く感じてしまうことも。理想ではなくて、本当に自分がやりたいことなのかをしっかり見つめるようにしています。
2024年の残り時間を有意義に過ごす、
タスク処理と客観的な評価を知る
振り返りノート以外にやっておくといいかなと思うのは、信頼する人に、どんなところが足りていないか、もっと成長できるかなどの話を聞くこと。客観的に見た自分の弱みや強みを知ることもでき、目標が具体的になります。
また、タスクを書き出して、なるべく年内に終わらせられたら理想的。もし残っても、書き留めて置いて、あとは忘れていい状態に。仕事が休みの期間は、頭も緊張もしっかりほぐして、オンオフのメリハリをつけることを意識しています。
構成・文/高橋夏果