ブランドディレクター郡司恭子さんが考える「Audire Style」

世の中には数多のブランドやファッションアイテムがある中で、みなさんはAudireのどんなところが好きで、手に取ってくださっていますか? 今回はブランドディレクターの郡司恭子さんに、改めてAudire〝らしさ〟について聞いてみました。
Q.
ディレクター目線で、郡司さんが考えるAudire〝らしさ〟とは?

「Audireは〝凛としたフェミニン〟というコンセプトを、ブランド誕生時から掲げていました。実は今、その〝フェミニン〟という言葉から離れてみようかなと思っています。〝フェミニン〟と聞くと、みなさんは何をイメージしますか? 〝甘い〟〝レース〟〝パステルカラー〟といったイメージを持つ方が多くいらっしゃるなと、私はモノづくりを通して感じています。Audireの根幹には、女性らしさを大切にしながら、どんなシーンでも自分自身を奮い立たせ、ひとさじの自信を纏っていただけたら…そんな願いがあります。それもあって、去年の夏からブランドメッセージをブラッシュアップしました。
これまでの〝凛としたフェミニン〟から、〝凛としたスタイル〟へ。〝凛としたスタイル〟とはどういうことか? あくまでも私自身の解釈ですが、心に少しの余裕を持てると、自分も他者も思いやれるような気がします。そういう時の自分は、どんな洋服を着ているか? シンプルで上質、そしてその中にもデザインに遊びがあったり、どこか女性らしさがあるアイテムを選んでいる。余裕から生まれる、凛とした佇まい——。Audireとして打ち出していきたいのは、この〝凛とした〟要素です」(郡司さん)
Q.
「Audire Style」を象徴する
アイテムや着こなしは?
★Item1:Jane half-sleeve knit tops

「さらっとした肌触りで、去年から大活躍しているニット。どんなボトムスとも合わせやすい包容力がありながら、ストライプ模様と透け感でデザイン性も備えています! 個人的にはパンツ合わせでトラッドな印象に仕上げるのが好きですが、フレアスカートで甘いフィールドに落とし込むのも鉄板です。今季注目の潔いオールホワイトコーデで、〝凛とした〟装いに」(郡司さん)
★Item2:Origami tiered skirt

「去年のAudireのアイテムで、ワイドパンツと同じくらい重宝したのがこのスカート。冬は厚手ニットのボトムスとして抜け感をもたらし、これからのシーズンはスカートの軽やかさを活かしたコーディネートをするのが楽しみ! シンプルなTシャツ合わせでもサマになるし、ボーダーなどの柄物も受け止めてくれます。Origamiという名前の由来である、生地を織り込んだようなデザインは、フェミニンすぎず、大人にちょうどいいデザイン性です」(郡司さん)
★Item3:Tears cut-work dress

「滝アナウンサーのクリエイティブが大人気なティアーカットドレス。Audireの〝凛とした〟という要素が光る一着です。キレイめなシルエットですが、ジャージー素材でとにかく伸びるのが魅力。見た目と伸縮性のギャップの虜になるお客様が多かったです。デコルテを美しく見せてくれる涙の形をしたカットワークが、ほんのりと女性らしさや華奢さも演出してくれます」(郡司さん)
Profile
日本テレビアナウンサー
郡司恭子
1990年生まれ、東京都出身。2013年、アナウンサーとして日本テレビに入社。幅広いテレビ番組に出演しながら、新規事業としてアナウンサー発のアパレルブランド『Audire』を立ち上げる。現在はアナウンサー兼ブランドディレクターとして、ブランディングからデザインまで携わる。
構成・文/広田香奈