美しいデニムが出来上がりました

工場視察記録

アウディーレから、日本のデニム業界に旋風を巻き起こしているitブランド・YANUKと初の別注デニムが登場。別注デニムの良さをきちんとお伝えしたい。そんな思いから、岡山にあるYANUKのデニム工場を視察してきました。

 

日本で作るデニムは美しい。
その理由は、日本人らしい
『細やかな物づくりの姿勢』

LA発のブランドながら日本で発売されるYANUKは、made in USAではなく岡山に自社工場を所有し、全ての製作工程を日本で完結させているのが特徴。まさに、made IN JAPANにこだわるAudireとモノ作りへの価値観が共鳴している。

『日本製の素晴らしさを伝えていきたい』デニム発売に向けて、Audireのスタッフとアナウンサー・郡司恭子、忽滑谷こころが岡山にあるYANUKの工場を訪れ、取材をしてきた。

 

日本のYANUKを生み出したのが、株式会社カイタックインターナショナル。YANUKの販売権を取得し、日本製にこだわったデニムブランドにリブランディングした理由を伺った。

「弊社は事業の中で、輸入代理店として海外から洋服を仕入れて日本のセレクトショップに卸していました。その中でデニムも扱っていましたが、流行に左右されやすく消費が早いアイテムだと感じていました。

ある時、アメリカ産で仕入れたデニムを見て、つくりの粗さが目立つと感じた瞬間があったんです。日本人ならではの感覚である、細部までこだわる丁寧なものづくりを反映させたら、日本にもっとデニムの良さが受け入れられて、愛着が持てるデニムが生み出せると考えたんです。

 

Audireも同じだと思いますが、なぜ国産にこだわるのか。その答えは、日本人らしい細やかな物作りは唯一無二で伝えていくべき感性であるから。YANUKのデニムには、日本人の感性が随所に散りばめられています。

 

デニムの産地である岡山で、
一度作ってみるという手間をかける

「綿の収穫が盛んとなり産地が成り立った岡山は、次第にデニムの産地として地位を確立してきました。遡ること400年前から、積み上げられてきた文化のある岡山で工場を構えることは、国産デニムにこだわることにおいてごく自然な選択だったと思います。」

「工場ではサンプルから量産の生産設計まで行っています。企画チームと生産側が対等な関係であるため、どんなデニムのデザインでも“まずは一度作ってみること”を大切にしています。これは自社で全部まかなっているからこそ実現できるチームワークで、アパレルビジネスにおいて非常に贅沢な考え方であり、丁寧な物づくりができていると思っています。」

「他の工場は男性が中心であることが多い中、カイタックは女性が8割と活躍しています。女性ならではの細かな気遣いや繊細さはなくてはならないと考えているからです。また、デニムの設計工数は通常43工程と言われている中で、YANUKは74工程と非常に手が混んでいます。シックスポケットと呼ばれるポケットの形や縫い合わせ方は、YANUKのアイデンティティである意匠登録してあります。ぜひ、デニムが届いたら手にとって感じてみてください。」

 

Audire別注のデニムは、
アイコニックな刺繍が印象的

「YANUKで作るデニムは、刺繍糸と生地の色を馴染ませるようにしています。今回、Audire別注のデニムは、あえて刺繍の色を目立たせているのが特徴です。」

刺繍を目立たせることで、デニムの後ろ姿がアイコニックに生まれ変わる。ブランド内だけでは思いつかないアイデアだったので、とても勉強になりました。」

 

デニムのお洗濯のコツは、
裏返して、洗濯ネット。

意外と知られていないのが、デニムの洗い方。 2〜3回履いて、1回洗うのが理想のペースです。洗う時の工程は、3つがベスト。

①裏返してチャックとボタンを閉じる(摩擦防止。インディゴ落ちるから)
②三つ折りにして選択ネットに入れる(動かないように摩擦しないようにしっかり固定)
③干すときは足元を上にして干す。 

洗ったら大きくなったと感じる場合は、逆さに干してください。履いているうちに馴染んできますが、水を通して洗うと締まるのでその繰り返しで体にフィットしていくのがデニムです。

 

裾上げのポイントは、
裾の加工を残すのが上級者!

YANUKのデニムには、裾にユーズド加工が入っています。丈上げをするなら、加工を残したままにすることを意識しましょう。

こだわりと国産への想いが詰まったYANUKとAudire別注のデニム。ぜひ、みなさまのワードローブに迎えてみてくださいね。

YANUK別注デニム詳細はこちら

 



取材/郡司恭子、忽滑谷こころ

文/高橋夏果

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